丹羽明人アトリエさんが設計を手掛ける「戸塚の家」が着工へ向け動き始めました。
また木と土壁の家を施工させていただけるのがとても嬉しく、楽しみでもあります。
今回はお施主さんファミリーと丹羽明人アトリエさん、小島工務店の小島さんと一緒に山林見学会などでもお世話になっている自伐型林業の杉山農園さんへ。
杉山さんの案内で製材所や木材の乾燥室等を見学した後
いよいよ新築の梁や柱となる木材の伐採をしに山に入ります。
「今日はここと、ここの材料になる木を探しに行きますよ」
お家の模型にお子さんたちも興味津々でした。
お施主さんが自分の住む家で使う木材がどこでどのように育ってきたのかを知る事は
自然や家に愛着を持ち、大切にする気持ちにも繋がります。
実際に私たちも以前アトリエ主催の植樹イベントや伐採に参加したことで
「次の世代のために木を植え育てる大切さ」
「林業に携わる方々の想い」
「山が町や暮らしを守り育てる」
「地元の木材を使う事の大切さ」
「木の命をいただいて家を作る事への感謝」など
たくさんの事を学びました。
山の数ある木々の中からお施主さん自ら「これだ!」という1本を選んで
お酒とお塩で清めの儀をし、杉山さんに伐採してもらいます。
オンリーワンの特別な家づくりという感じがしてきます。
伐採した木は葉枯らし乾燥の後
お施主様が皮剥きや磨きの作業を体験して柱や梁に使用します。
これもまた、ご家族の良い思い出になれば・・・と願っています。
切ったばかりの木の香りや触れた思い出は、きっと家が完成した後も残ることでしょう。
切り株には先の葉を。
山の神様に木を切らせてもらった感謝の気持ちを表すための
元と先を揃える大事な儀式だそうです。
お子さんたちが杉山さんの話しを聞いて、率先してお供えしていたのが印象的でした。
神様に守られた山。
ここで育った木を使わせていただくと
新しいお家も守ってもらえそうですね!
FUKURODA工舎は地元神奈川県産材を使った家づくりを推進し
木材の地産地消を進めていきたいです。
地元の山林を生かし守ることは水害などの自然災害対策にも繋がり
自然生物の生息地の保護・共生のためにも大切なことだと思います。
無理なく楽しく健康的に、そして環境保護にも通じる家づくりを
作り手として提案していきたいと思います。